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アーチ型作品 その2         筒井




ブログの様子が少し変わって、投稿の仕方がわからずに、暫く間が空いたことをお詫びいたします。

前回のLAPISの展覧会で Mont saint-michelのアーチ型の作品を作りましたが、
アーチは緩やかなカーブが柔らかく作品を包むので、四角い画面とは異なる趣をするので、今のところは自分のテーマです。

今回はそのあまりにも有名になったMont saint-michelとドーバー海峡を挟んでイギリス側にあるSt Michaels Mount(聖ミカエルの山)に
挑戦をする事にしました。


アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21162288.jpg
まず、木枠を作ります。
アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21161819.jpg
補強する部分を組んでゆく。

アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21154762.jpg
但し、この枠の太さでは、コーナージョイントはマイター・ジョイントでは強度が足りません。
アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21161148.jpg
そこで、このジョイント、分かりますか?正面からみると45度にカットしていますが、
アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21160708.jpg
裏から見ると90度にカットしています。
この名前は「上端留め形相欠き継ぎ」と言います。
なにやら長い名前ですね。

アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21161522.jpg
アーチも苦労してようやく全体像が出来上がりました。

アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21162982.jpg
絵の方も描き進めます。
アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21162585.jpg
下の方には満潮時には水没する通路を加える事にします。
アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21185344.jpg
古典的油彩画の最大の特徴であるグレーズして更に描き加えます。
アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21190265.jpg
額にも下地の色を加えました。

アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_21185909.jpg
イギリスの空の暗さに近づけるように更に塗り重ねますが、
まだまだ、道半ばです。
そのうち、また、、、、




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随分とイメージに近づいて来ました。
額と共に仕上げに向かいます。




アーチ型作品 その2         筒井_b0205287_08111684.jpg
違いはお分かりでしょうか?
これで最終的な仕上げとしました。
この作品はイースターアート2020に出品する予定でしたが、
新型コロナウィルスの影響により、中止となったため、今回は
お披露目はできませんでした。














# by johanesvermeer02 | 2020-01-30 21:58 | 絵画

Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井

長らく木地を作り、生徒さん向けのキットも作ったこの
フランボワイアン・ゴシック額縁が忘れた頃にようやく完成いたしました。

まずは木地の組み立て。
Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22480022.png
長さは30cm程ですが、細身なので小さく見えます。

Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22485590.jpg
石膏を塗り込んで白化粧ですね。

Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22525516.jpg
赤ボーロを塗り込んでこんな表情になりました。

Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22531851.jpg
上部部分のみ金箔の水置きです。

Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22545211.jpg
この画像は寝てしまいました。全体の金箔水置き、そして磨きです。

Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22553266.jpg
最後に古美をかけてこのような仕上げにしました。
Framboyant Gothique Cadre 製作   筒井_b0205287_22552597.jpg
完成の 正面からです。


# by johanesvermeer02 | 2019-10-13 23:04 | 額縁

アエディクラ額縁 Aedicular Frame



タベルナクル額縁(Tabernacle Frame) の中でも、特殊なもので、
このアエディクラ額縁(Aedicular Frame)様式は、ラテン語で古代ギリシャから受け継がれた「小神殿」を意味します。

アエディクラ額縁 Aedicular Frame_b0205287_12244760.jpg
アエディクラ額縁 Aedicular Frame_b0205287_12245340.jpg

ルネッサンス以降の建築でも、小神殿の正面をミニチュアにして装飾しました。
中世にはすでにイタリアや南仏の、扉口、窓、壁などの縁飾りに登場しており、
ルネサンス期にはヨーロッパ各国で、主に家屋の玄関口や祭壇や墓石などにも用いられるようになりました。
そのような流れで、額縁にも使われるようになったものと思われます。
建築と装飾と額縁が密接に関わったものの見本と言えるかもしれません。

どこかで見たことがあるとお思いかもしれませんが、
実は下のホワイトハウスにも使われているのでした。
アエディクラ額縁 Aedicular Frame_b0205287_12281901.png
 写真出典:wikipediaより

写真はまだ木地の状態ですが、また、そのうち仕上げます。
                筒井 祥之



# by johanesvermeer02 | 2019-09-15 12:30

火曜日 講師の奥秋先生の個展案内

Atelier LAPISの火曜日の講師の
奥秋 由美 先生の個展の案内です。

火曜日 講師の奥秋先生の個展案内_b0205287_21250335.jpg

火曜日 講師の奥秋先生の個展案内_b0205287_21250833.jpg
2019年9月6日(金)ー14日(土)日曜休
12:00-19:00(最終日17:00)

ぎゃらりぃ朋

東京都中央区銀座1-5-1第三太陽ビル2F
tel 03-3567-7577
です。
お近くにお越しの際には是非お立ち寄り下さい。



# by johanesvermeer02 | 2019-09-03 21:33 | 展覧会

「模写 西洋絵画の輝き」展

「模写 西洋絵画の輝き」展_b0205287_08321088.jpg
LAPISの生徒さんOさんから朝日新聞の夕刊に紹介されていたというお知らせをいただいて
早速、先日この「模写 西洋絵画の輝き」展に行ってきました。
木島隆康氏、有村麻里さん、渡邉郁夫氏、田中智恵子さん、松澤周子さん、籾井基充氏、十二芳明氏らによる
10年ほど前から始められた「古典技法研究会」のメンバーによる約30点ほどの作品展です。
古典技法の模写とともに中には制作過程を表した資料も一緒に展示しているものもあります。
会期もまもなく終了となり、ご紹介が遅くなってしまい申し訳ありませんが、
古典技法にご興味のある方は足を運ばれては如何でしょうか?



場所は「はけの森美術館」で、画家中村研一氏の自宅周辺を美術館にしたこじんまりとした施設で、
武蔵野の自然が残った閑静な場所にあります。
交通はJR武蔵小金井駅からバスで行きます。
「模写 西洋絵画の輝き」展_b0205287_08321456.jpg
「模写 西洋絵画の輝き」展_b0205287_09022966.png
美術館入口の様子です。    「はけの森美術館」ホームページより

                              筒井





# by johanesvermeer02 | 2019-08-26 09:06 | 展覧会