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明暗法 (キアロスクーロ)その1 hattching (ハッチング)

イタリア語では「キアロスクーロ」と言われるこの言葉は描画する時に対象物の形態を観察して、対象物に対して当たる光が明部と暗部を醸し出す微妙な変化を捉えて立体感を表したり、画面構成上の効果を狙って用いる方法で、明確に段階化された明度で考え構成することで優れたアートに繋がるステップになります。
その1では最も明るい段階を紙の白さとして表します。描画材料は鉛筆です。
鉛筆にも幾つかの明暗を出す方法はありますが、今回はハッチング(hattching)です。hattingとは短い筆致を繰り返すことによって線を重ねてその多少により濃淡の階調を作り出すことをいいます。デッサンやドローイングの場合でも濃淡の階調を作り出し、その重なる部分は暗部へと向かって行きます。隙間のある独特なリズム感のある重なりの繰り返しによって美しい階調を作り出すことが出来ます。ここで示されている
鉛筆のhattingは1ストロークの長さを1cm程の長さに規定しているのは、やがて描くであろうテンペラ画の時に筆に含まれる絵具の量が限られているため、1ストロークの絵具が均等に伸びることが出来る長さに慣れるための練習でもあります。下はこれらを理解するために学んだ段階です。




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まず、このような明度のスケールを作成して対象物をこの明度に当てはめる練習をします。
これは鉛筆による6段階のhattching(線影)による明度表です。


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これからの作品の目的はリアルに描写するのではなく明暗の微妙なトーンを
段階的に捉えてゆく練習です。
布の場合はこのようになります。上は白い布で下は縞模様の布です。
縞の明るい部分と影の部分もそれぞれの明度を当てはめます。

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リンゴやバナナの固有色が有りますが、それもこの明度に当てはめます。

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同じhattchingの6段階で表した模写作品です。

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Ghirlandaioのテンペラ画Giovanna Tornabuoniですが、よく見ると隙間のあるhattchingが施されています。
ここまで無駄のない線影でかつ美しく感じさせる線を描くにはかなりの熟練が必要です。
テンペラ画の場合は更に色彩が複雑に絡んできます。







by johanesvermeer02 | 2018-01-08 00:28 | 教室 | Comments(0)

2018年 謹 賀 新 年 


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明けましておめでとうございます。

旧年中は様々な方々に支えられて本当に有難うございました。
今年はLAPISの玄関に小さな注連縄を飾らせていただきました。
どうかこの1年が皆様にとってより良き年となりますようお祈り致します。
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新たな年を迎え、この2018年もAtelier LAPISは5名のスタッフと37名の生徒さんと共に
まだまだ多くの未開拓部分もありますが、古典技法の追求を更に深め1人でも多くの方々に
その価値を広めたく努力をしてゆく所存です。
今年も宜しく御願い致します。

(このイラストはおそらく鏡などの額縁として使われたであろうと思われるドイツのカービング額の1部です。)




by johanesvermeer02 | 2018-01-01 23:09 | 生活 | Comments(0)