タベルナクル額縁(Tabernacle Frame) の中でも、特殊なもので、
このアエディクラ額縁(Aedicular Frame)様式は、ラテン語で古代ギリシャから受け継がれた「小神殿」を意味します。


ルネッサンス以降の建築でも、小神殿の正面をミニチュアにして装飾しました。
中世にはすでにイタリアや南仏の、扉口、窓、壁などの縁飾りに登場しており、
ルネサンス期にはヨーロッパ各国で、主に家屋の玄関口や祭壇や墓石などにも用いられるようになりました。
そのような流れで、額縁にも使われるようになったものと思われます。
建築と装飾と額縁が密接に関わったものの見本と言えるかもしれません。
どこかで見たことがあるとお思いかもしれませんが、
実は下のホワイトハウスにも使われているのでした。
写真出典:wikipediaより
写真はまだ木地の状態ですが、また、そのうち仕上げます。 筒井 祥之