人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヨーロッパの額縁 No. 5



ヨーロッパの額縁 No. 5_b0205287_08555039.png
【アンピール様式】

 ナポレオンの治世は、ポンペイやヘラクレネウムでの遺構の発見を奨励し、新古典主義へさらに関心が深まった。
アンピール様式は、アンテミヨン※16(忍冬模様)あるいはパルメット(椰子の葉)、ハニーサックル(匂い忍冬)、蓮、アカンサスの葉の装飾が含まれているのが特徴である。






ヨーロッパの額縁 No. 5_b0205287_08555400.png

【ヴィクトリア朝ロココ・リバイバル様式】


 19世紀のイギリス、ヴィクトリア様式では、初期のルイ様式に
影響されているが、装飾がより大きくなっている。
額のほとんどは、漆喰やコンポジション(型取り)で作られている。
コンポジションとは、白亜と膠、リンシード・オイル、樹脂を
混ぜてレリーフの型に入れてレリーフ自体を複製することである。
アンティークのロココ・リバイバル額は19世紀に描かれた多くのイギリス油彩画とよく合っている。






ヨーロッパの額縁 No. 5_b0205287_09000116.jpg
フェルナンド・クノップフ  1885年 キャンバスに油彩
額:1887年にパルメット装飾玉縁の装飾に銀箔を貼った額で彼によってデザインされた。


【アーティスト額】
 画家は常に、額をデザインすることを好む。
なぜなら、自身の芸術作品に一番ふさわしい額を生み出せると信じているからである。特に、19世紀の多くの主な画家たちは、有名な様式をいくつも生み出した。今名前が残っているのは、トマス・ローレンスやD.G.ロセッティ、
G.F.ワッツ、ジェームス・ホイッスラーらであろう。



No.6へ続く







by johanesvermeer02 | 2018-10-12 08:54 | 額縁
<< ヨーロッパの額縁 No. 4 ヨーロッパの額縁 No. 6 >>