人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヨーロッパの額縁 No. 4

ヨーロッパの額縁 No. 4_b0205287_22500299.png

ルイ14世様式

太陽王の名を冠した額からもわかるように、ルイ14世額は、葉状装飾の

Sスクロールや帯状装飾、四隅にアカンサス、貝のカルトゥーシュ

そして太陽王の象徴である向日葵のついた華麗な額である。






ヨーロッパの額縁 No. 4_b0205287_22500512.png

摂政様式

ルイ14世様式とルイ15世様式の両方にとてもよく似た様式で、

過渡期の額縁とも言われる。

摂政様式は、手彫りで、表面には砂のテクスチャー、下地の石膏の上にクロス・ハッチング(網目模様) や点刻されているのが特徴である。









ヨーロッパの額縁 No. 4_b0205287_22495121.png

ルイ15世様式

フランス・ロココ時代からの額で、アントワーヌ・ヴァトー(1684–1721)

フランソワ・ブーシェ(1703–1770) のフェート・ギャラント(雅宴画)

デザインに非常に影響を受けている。

ルイ15世様式は、よく「壁の家具」とも言われる。

非対称のフランボワイヤン様式14は、18世紀のファッションやインテリア・デザインのフランボワイヤン様式にも反映された。

額は、透かしのモチーフや貝や動物、鳥、花や葉の装飾が特徴である。






ヨーロッパの額縁 No. 4_b0205287_22495761.png

ルイ16世様式

ロココに続く新古典様式。

ルイ16世様式は、18世紀の古代への関心を示す古典回帰が特徴であり、

前時代のフランス額のデザイン装飾を全く踏襲しなかった。

ルイ16世様式は、アーキトレーヴ15のついた四角いエンタブラチュア3で出来ていて、アカンサスの葉やラムズ・タングー(羊の舌)、リボン・ツイストといった古典のシンボルを含む装飾がついている。


No.5へ続く


by johanesvermeer02 | 2018-10-13 22:49 | 額縁
<< ヨーロッパの額縁 No.3 ヨーロッパの額縁 No. 5 >>