挽き込み留め継ぎ   ー土曜日コースー

額縁製作で特に大切なのはコーナーのjointです。
45度の継合わせをいかに美しくそして丈夫にするかが大事になります。
Feather spline miter joint
「挽き込み留め継ぎ」の作業
これが今日の生徒さんの作業です。
ここで彫刻刀を叩いているのは西洋彫刻で使われるmalletです。
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コーナーに「かんざし」を差し込み今度は金槌で叩いて差し込んで行きます。
すると右上のような状態になり、最後にはみ出した部分を鋸で切り取ると
市販でよく見かけるデッサン額と同じような木地仕上げになります。                                  
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「かんざし」も切り終えて、ようやく額縁らしくなりました。
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ようやく目止めをして石膏塗りの開始です。
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石膏を更に塗り重ねます。
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3つの額
これは「団子3兄弟」ならぬ「3種類の額」ではなく実は
同じ仕上がりを目指したもので
左から右への工程が異なる状態を示しています。
左は石膏磨きが終えたところ。
真ん中は金箔のクッション剤となる「ボーロ」塗りを終えたところ、
そして右は「金箔の水置き」が終えたところです。
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そうこうしているうちに最初のお兄さん額縁が完成。
額縁全体のテーマに沿ってクリムトの「生命の樹」という作品の背景から着想を得て
「月」、「光」などの人間の本質と関わるような漢字の起源となる子大文字をデザインに組み込んだものです。金箔の水置を施してグラッフィート技法でこの模様を描き起こしています。
このフォトフレームは人に差し上げるために作られたそうです。
これを受け取られた方はきっと感激なさることでしょう。

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真ん中のお兄いさん額縁の完成です。
こちらはイタリアの伝統的な装飾模様を基盤としているデザインです。
ここれも金箔の上に絵の具を乗せて模様をスクラッチしてゆく「グラッフィート技法」です。中にマットをいれて写真を入れられるようにしてこれもまた人に差し上げるそうです。
3番目の弟額縁の完成がまた楽しみです。
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by johanesvermeer02 | 2016-07-03 11:52 | 額縁 | Comments(0)
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